最近は、新規サイトでFlashを使用しているサイトは、まずありません。完全にjsやCSSに取って代わられています。それでも数年前に作成されたサイトには、いまだにFlashが使用されています。
【Flashとは?】
Adobe Flash(アドビ・フラッシュ)は、アドビシステムズが開発している動画やゲームなどを扱うための規格及びそれを制作する同社のソフトウェア群の名称。
引用元:Wikipedia
ただFlashを使用しているサイトがある限り、修正作業が発生します。
先日、珍しくFlashの修正作業がありました。修正内容ですが、元となるFlashのデータ(flaデータ)がない状態で、flash内のリンクを修正して欲しいとの内容でした。
FlashはFlashソフトで作成された「flaデータ」があり、その「flaデータ」から書き出した「swfデータ」を使用して、サイト上で動画を表示させています。つまり「flaデータ」が無ければ、データの編集が出来ないと言うことです。
修正は完全に諦めていたのですが、ちょっと検索してみると「Flasm」というツールを使用すれば、リンクぐらいなら元データがなくても、「swfデータ」から修正できることが分かりました。
「swfデータ」を解析し、ActionScript部分のタイムラインやイベントを抽出できるツールです。
今回はその手順をご紹介します。Flashを触る可能性のある人は、知っておいて損はありません。
「Flasm」の使用手順
まずは「Flasm」をダウンロード
↓まずは以下のURLから「Flasm」ソフトをダウンロードしてください。
使っているOSによってダウンロードするファイルが違いますので、ご注意ください。
Windows版 | Windows binary:flash16win.zip |
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Mac版 | Mac OS X universal binary:flash16mac.tgz |
Linux版 | Linux x86 binary:flash16linux.tgz |
↓今回はWindows版をダウンロードしました。
↓ダウンロードされた「flash16win」ファイルを解凍ソフトで解凍してください。以下のような「flash16win」フォルダが解凍されます。
「Flasm」を使用してみる
解凍された「Flasm」を利用してみましょう。
↓解凍したフォルダの中に「flasm.exe」というファイルがありますので、リンクを編集したい「swfデータ」を「flasm.exe」にドラッグ&ドロップしてください。
↓「swf」ファイルと同じ階層に「.flm(swfデータがtest.swfならtest.flm)」というファイルが生成されています。
↓生成された「.flm」をテキストエディター(私はTeraPadで開きました)で開いてください。
↓テキストエディターで確認するとコードの中にリンクがありますので、該当のリンクを修正し保存してください。
↓修正した「.flm」を再度、「flasm.exe」にドラッグ&ドロップしてください。すると新しく「.swf(test.flmならtest.swf)」ファイルが生成されます。古い「.swf」ファイルは「.$wf」とファイル名に変更されてバックアップされています。
これで作業は終了です。
修正した「.swf」をサイトに設置して確認してみましょう。リンクが修正されているはずです。
最後に

元データ無しでは全てのデータの編集は難しいですが、リンクなどの一部の情報なら修正可能です。Flashの修正に迫られている方はぜひ、参考にしてみてください。
以上「Flashの元データがない!swfファイル内のリンクを編集する方法!」でした。
それではまた。
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