WEB制作の業務は工場でネジを作るのと同じ!
私がWEB制作会社で働いていた頃、常にホームページの完了件数を上げることに追われていました。
それは当然のことで、制作者には人件費が掛かっています。ホームページを完成させ、入金を増やさないと会社がやっていけなくなります。
経費に対して、毎月の完了件数の目安があり、いかに効率良く作業を進めるかを考えると、大半の制作会社が分業化で作業を進める形に落ち着きます。
具体的に分業化とは、
- お客さんへの折衝とホームページの設計図を作るディレクター
- 設計図をもとに画面のデザインを作るデザイナー
- 画面のデザインをホームページとして構築するコーダー
といった1サイト1チーム制の制作の流れです。
それぞれの担当者が、細かい作業スケジュールを引き、毎日納期に追われながら作業を進めています。
延々と作業を続ける中で感じるのが「これって完全に工場の流れ作業と同じではないか?」ということです。
人件費を確保するために、ホームページの完了件数を増やすのか、ネジを作る個数を増やすのかだけの違いです。
オシャレで華やかなクリエイティブな仕事をしていたつもりでしたが、工場でネジを作っているのと変わらないことに途中で気が付きました(工場でのネジ作りをディスっている訳ではありません)。
正直、これではWEBの世界にいる意味がないですよね。
WEBの特性を全く活かせていない!
本来のWEBに関わる仕事は、世界中の人を対象にしたビジネスのはずです。
ですが現状は、時間を切り売りし、目の前にあるホームページを作ることでお金を貰うWEBの特性を全く活かせていないビジネスモデルになっています。
何故こうなった?
一昔前は、ホームページを持っているだけで価値がありましたし、SEO対策も簡単でした。たいして何も考えずとも、見栄えだけ綺麗にしていればOKでした。
残念ながら、いまだにこの形から抜け出せていない制作会社はたくさんあります。WEBに疎いお客さんなら、いくらでも誤魔化せますし、制作会社も成果主義よりも、物を作ってお金を貰う方が楽です。今さら成果主義で会社を運営していく自信がないのも理由の一つだと思います。
今後もこれで生き残れる?
絶対に無理です。お客さんの目も肥えてきて、形だけのホームページに価値を感じなくなっています。
簡単にホームページを作れるWEBツールもたくさんありますので、よほどの付加価値(圧倒的なデザイン力や企画力など)を与えられない限り、今までのWEB制作会社は生き残れなくなります。
埋もれてしまわないように外に情報発信することを心掛ける!
上記のような制作を続けている人や、これからWEB業界に入ろうとしている人は、ブログなどで外に情報発信することを心掛けてください(個人活動などで)。
どんな記事を書けばアクセスが増えるか、魅力のある記事タイトルは何かなどブログ運営にはWEBマーケティングの勉強になることがたくさんあります。
制作会社がホームページを作ってお金を貰うのがメインではなく、お問い合わせの件数や商品の売上などの成果でお金を貰うビジネスモデルに移行した時に、ブログを運営した経験が役立つはずです。
旧来のWEB制作の仕事から脱却する準備は進めておきましょう。会社や他の誰かが準備するのを待つのではなく、ご自身で準備するようにしてください。
偉そうなことを言っていますが、私もいまだに勉強中です。一緒に生き残っていきましょう。
以上「WEB制作は工場でネジを作るのと同じ!だからこそ外への発信が大事!」でした。
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